「深紅の大優勝旗」―夏の甲子園の優勝旗はそう呼ばれます。甲子園に関わる者にとってその存在は、言わば“御神体”であり、直視することも触れることも憚られる特別のオーラを放っています。
ちなみに、春の優勝旗は「紫紺の大優勝旗」。夏は優勝旗しかありませんが、春の選抜大会には準優勝旗もあります。
深紅の旗に描かれているのは、両翼を大きく広げた鳥(おそらく鳩と思われるものの、くちばしと眼光は鋭い)と“Victoribus Palmae”の文字。ラテン語で「勝者に栄光あれ」を意味しますが、春の優勝旗には“Victory”としか描かれていないそうです。
一人の勝者が誕生する陰には、何百、何千、何万という敗者が存在します。「勝者に栄光あれ」という言葉は、そういう意味で大変重く、また同時にきわめて厳しい言葉だと思います。
(後略)
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甲子園優勝旗に刻まれた言葉 ~“Victoribus Palmae(勝者に栄光あれ)”の真意