畑恵 ブログ

畑恵のブログです

英語ディベートで世界に平和を!〜「作新の風」座談会

(前略)


ディベートが育む豊かな人間力〜多様性の尊重と他者へのリスペクト】

理事長 ディベートって、自分の意思や意見を明確に持っていなくてはいけない一方で、本来の自分の考えとは違う立場に立って相手を論破しなければならない。
今、世界の分断や対立が深まる中で、みなさんはディベートの意義をどう考えていますか?

野田 ディベートってある議題に対して、自分の意志に関係なく振り分けられるので、物事を新しい視点から捉えることができるんですよね。
また相手の立場に立って考えられるようになるので、ディベートを通して多面的な思考力を身に付けることができる。
いま世界では紛争などが起きてますが、相手にとって何が問題なのか、常に相手の立場に立って考えることができるようになりました。
人って自分の立場からしか物事を見ないじゃないですか。
相互の立場で考えることによって争いを遠ざけ平和な社会を実現できるかもしれないので、ディベートには大きな力があると思っています。

理事長 完璧な回答ですね、素晴らしい!

田野辺 与えられたトピックに対して、何が求められているかを模索するので、いろんな考え方を発見できます。
批判的な目を持ちつつ自分とは異なる意見も吸収できるのが、ディベートのいいところだと思っています。

高橋 ディベートの練習中、“ベーシックインカム”を導入すべきかというトピックが出たんですが、いくら考えても貧しい人の立場に立った恩恵の側面しか浮かんで来なくて理論の発展性がなく、出口がみつからなかったんです。
その時、先生が「では、所得の多い人にとって(ベーシックインカムという制度)はどうなのか」という視点に立ったらとアドバイスをくださいました。
自分が頑張った対価として収入を得たのに、努力をしなくてもみんな一律にお金をもらえるというのは、努力した側から見たらどうなのかと。
頭の上をふさいでいた天井がパッと取り払われたようで、自分の発想の限界を超えたと認識できて、とっても感動しました。これがディベートなのかと。

理事長 たしかに、世の中の様々な制度や社会情勢、歴史などを学ぶことによって想像できる世界が広がることで、自分の発想の限界を超えられるんですね。
だからこそ人は学ぶんだと教えられる話です。

栗田 これまでは生徒と教師の間に情報の格差があって、生徒が学ぶためには教師に教えてもらうという形でしたが、これからは両者の情報格差は狭まっていく時代になると思います。
そうすると生徒は必ずしも先生に教えてもらうという必要がなくなり、これまで重要視されてきた“知識を教える場”としての学校という考え方は見直さなければいけないと思うんです。
この形を続けていたのでは、AIなどの技術に付いていけなくなってしまうと思うし、学校の価値を捉え直してみると、友達とか経験豊富な先生方との関わりの中で考えを共有したり交換することで自分の視野を広げることができ、成長することができると思うんです。
そういった点で考えると、ディベートっていうのは、他の人の視点を学びながら自分の考えを述べることができるので、学校の在り方としても重要な役割を果たしていると思います。

理事長 俯瞰的でかつ実に本質的な視点ですね!
本の学校教育も、大人が一方的に生徒に教えるteaching型 から生徒自身の主体的な学びを促進したりサポートするleaning型へともっと軸足を移すべきだと思っています。
色々な課題についてもっと自由に伸びやかにディベートできる、そんな学校や世の中に日本も変わって行かなければなりませんね。

生徒 はい。

理事長 栗田君の言った通り、ネット時代は教師と生徒の情報格差は狭まり、むしろAIやICTに関する情報や技術では、大人より若い世代の方が長けているという逆転現象が起きています。
そうした中、学校側も謙虚に子どもたちの声に耳を傾け、ともに新しいテクノロジーを駆使して社会的課題を解決できる努力をして行くことがとても重要だと思います。

野田 多様性や相手の意見を尊重するというディベートの力が、学校生活にも活かされていくと思っています。

髙橋 自分とは異なる新たな視点を獲得できると、学校という場の可能性がまた広がるような気がします。

理事長 今日はみなさんから、ディベートとは他者への尊重、つまり“愛”ということを教わりました。
ガザやウクライナなど痛ましいことが続く昨今ですが、みなさんがディベートを通して学んだ人間力が、世界の未来を光となって照らしてくれることを心から期待しています。


※全文はこちらをご覧ください。
ameblo.jp

ブログランキングに参加しています。良かったら応援して下さい…



にほんブログ村 その他ブログへ
にほんブログ村


日記・雑談 ブログランキングへ


FC2 ブログランキング