畑恵 ブログ

畑恵のブログです

「初春スケッチ 2016」

明けましておめでとうございます。

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年の初めは伊勢神宮への初詣が恒例となって、もう20年以上。御神木や御霊石などお伊勢さんのパワースポットなら大概承知しているつもりでしたが、それでも知らないことはまだまだあるもの。

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神官の方から今年ブレイク必至の吉祥スポットを教えていただいたので、読者の皆様へのお年玉としてご紹介させて頂きます。
外宮御正宮前の池から多賀宮への参道にある亀石を渡った左側。風宮御用地の石積にある「ハート石」です。(最初の画像、後方の御社が風宮)
亀石は高倉山の天の岩戸入り口の岩を運んだと伝えらる美しい巨石で、これ自体パワースポットと崇められていますので、そのすぐ傍にあるハート石となればその霊験はあらたかかもしれません。
ちなみにネットなどで話題となっている、内宮のおかげ横丁地下参道にある人為的に作られたハート石とはまったく別物ですので、念のため。

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さて伊勢神宮に続いては、“石”つながりということで、奈良県は石上(いそのかみ)神宮での初詣の一コマ。
日本最古の神社の一つとされ、物部氏氏神として栄えた石上神宮は、『日本書紀』に伊勢神宮とともにただ二社のみ記されているという由緒ある神社。
大和朝廷の武器庫でもあったとされる石上神宮では、瀕死の神武天皇を救った御霊剣・布都御魂(ふつのみたま)や、須佐王命がヤマタノオロチを退治した十握剣(とつかのつるぎ)などが御祭神として祀られ、また実際に神宮が所蔵している国宝「七支刀」は、4世紀頃、百済から倭王に贈られた品で古代史を知る貴重な資料でもあります。

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太古の息吹を今に伝える豊かな森に抱かれた石上神宮の境内には、時を告げる神の使いとして御神鶏が放たれています。
雄鶏たちの美しさはあたかも大和絵から抜け出した如きですが、結構ナルシストの子が多く、お気に入りの岩場でポーズを決めては、自慢の喉を競い合っています。

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そんな動物に優しい神宮だからでしょうか、参詣客にもペット連れの方が目立ちます。
中でもひときわ人々の笑顔を集めていたのが、『和風総本家』の豆助を彷彿とさせる唐草模様の柴犬ちゃん。
至近距離の御神鶏を前に本能に火がついてしまったようで、テンションは高まるばかり。
その微笑ましい姿を近くで見守る男の子も、ニッコリ。
と、その視線を感じたのかワンちゃんは動きを止め、「アレ、僕のこと見てた?」と見つめ返します。
思わず笑顔が固まる男の子…
こんな穏やかで心和むひとときがどうかずっと続きますようにとひたすら神に祈る、2016年の年明けです。