畑恵 ブログ

畑恵のブログです

本庶佑先生を迎えて~「科学技術基本問題小委員会」がスタート

(前略)




迎えたご出講当日、いつも快刀乱麻を断つ如く論旨明快に本質へ切り込む本庶先生、その講演は、本小委員会の結論とでもいうべき内容がすべて言い尽くされている、実に見事なプレゼンテーションでした。

本庶佑先生を迎えて~「科学技術基本問題小委員会」がスタート



寸暇を惜しむ忙しさの中、本庶先生が今回の講演のために、どれだけの熱意と時間を傾注して下さったかを思うと本当に有り難く、取り組むべき課題の重要性と責任の重さを改めて実感しました。

 

本庶佑先生を迎えて~「科学技術基本問題小委員会」がスタート



本小委員会は今後、担当官庁や林芳正文部科学大臣からのヒヤリングを挟み、12/11にはノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章先生、年明けには米国から光免疫療法で世界の注目を集めるNIH主任研究員の小林久隆先生、さらにはiPS研究所長の山中伸弥先生にもご講演いただくことが既に決定しており、あと数名のノーベル賞受賞者にも出講を打診中です。

実は産業界からも、基礎研究に国は投資すべきという意見は多く上がっていますので、小林喜光 経済同友会代表幹事をはじめ産業界を代表する方々にも講演をお願いしています。

またこうした有識者以外にも、困窮している有能な若手研究者や疲弊する地方大学から現場の声を、国会議員や官僚に直接届けられるヒヤリングにしたいと思っています。

本会では3月末までヒヤリングを進め、4月にとりまとめ、6月に政府の骨太方針への意見反映を目指しています。

この小委員会をコーディネートするため、様々な研究者や官僚、大学関係者などと話を重ねるうち、自明の理である基礎研究の重要性がなぜ政府に顧みられず、国会議員も本気で取り組もうとして来なかったのか、その構造的な背景が次第に分かって来ました。

自分が立ち向かおうとしている課題の大きさに慄然としながらも、本庶先生からいただいた「有志竟成」の言葉を支えに、今日一日の全力を重ねて行きたいと思います。

本庶佑先生を迎えて~「科学技術基本問題小委員会」がスタート


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「有志竟成」に誓う

「有志竟成」に誓う

ノーベル賞を受賞されたお祝いを申し上げに、先週、本庶佑先生を京都大学の研究室にお訪ねしました。



レンガ造りの研究棟は日常の静けさを取り戻していたものの、本庶先生への取材目的での訪問者に対する注意書きの看板が未だそこここに立つ様子には、この半月間、京都大学を襲った喧騒のほどが偲ばれました。



一方、研究室で出迎えて下さった本庶先生はお疲れの影も一切なく、さりとて高揚した表情を垣間見ることもなく、いつも通り平静で穏やかそのもの。



本庶先生はいつお会いしても、古武士の如く凛として、泰然自若とした佇まいをなさっているため、対面するこちらまで思わず背筋が伸びるのですが、研究者にとって最高峰と言えるノーベル賞をその手にされても、これまでと寸分違わぬ本庶先生であられることに、私は少なからぬ感動を覚えました。



お祝いの言葉を申し上げ、ストックホルムの授賞式でお召しになる予定の仙台平(仙台産の絹織物で袴地の最高級品)などについて、しばし談笑の後、話は昨今の科学技術政策へと移りました。



前々回の記事でもご紹介した通り、今、日本の科学技術は危機に瀕しています。



論文発表数や引用数などを分析した結果、この10年間でどの指標をとっても日本の国際競争力は低下しており、世界で最も権威ある科学雑誌の一つである英国の『ネイチャー』も、「政府主導の新たな取り組みによってこの低下傾向を逆転できなければ、日本は世界の科学界でのエリートの座を追われる」と警告しているほどです。



それと同時に深刻なのが、若手研究者の減少と困窮で、この15年間に修士課程から博士課程へ進学する学生数は、経済的困難やキャリアへの不安からほぼ半減してしまいました。



しかも、多くのノーベル賞受賞者が受賞につながる研究をした30歳代には、日本の研究者の多くは独立した研究室を持っておらず、自分自身の研究に専心できる環境にはありません。



こうした危機を引き起こした原因として、国公立大学独立行政法人化以降、恒常的な運営資金である運営交付金が毎年削減されていることが多く指摘されています。



この他にも、血税を投じて生み出された研究開発成果(シーズ)が、実用化・産業化されずにお蔵入りしたり、海外へ流出してしまったりして、国民の生活や社会を豊かにする結果(ニーズ)に結びつきづらいなど、日本の科学技術政策は深刻な問題を抱えています。



こうした危機的状況を本庶先生は、以前から大変憂慮なさっていて、基礎研究の振興や若手研究者支援のため、ご自身の研究成果から開発された癌免疫治療薬「オプジーボ」のロイヤルティーを基にファンドを設立したいと常々おっしゃっていました。

(後略)

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本庶先生からの手紙 ~“有志竟成”と6つのC

(前略)

本庶先生の偉大さを認識していれば、とても畏れ多くてサインを求めることなど天地が逆さまになってもできるものではありません。

しかし、そこが若者ならではの「怖いもの知らず」が成せる技。

恥ずかしさと情けなさで、この時はこのまま消えてしまいたい!と思うほどのショックを受けましたが、本庶先生のノーベル賞が決まられた今となれば、あの女子生徒の蛮勇があったればこそ、本学にはこの色紙が存在している訳です(ただ所有者の生徒が卒業してしまえば、残るのは画像だけになるとは思いますが...

本庶先生からの手紙 ~“有志竟成”と6つのC

さて、この一件ですっかり意気消沈した私は、本庶先生に合わせる顔がないではないかと引率教諭に綿々と嘆きを訴えつつ、とにかくお礼状だけは生徒たちにしっかりと書かせるように厳命しました。

するとある日、トップ英進部のS部長が、「本庶先生からご丁重なお手紙を頂戴しました!」と興奮気味に、そのコピーを持参してくれました。

早速拝読すると、その文面には私がこれまで知ることのなかった本庶先生の、次世代を思うとびきりの温かさと強さが溢れていました。

このお手紙は学院の子どもたちにとって"宝"であることはもちろんですが、その内容は日本中、いえ世界中の子どもたちに伝えたい言葉なので、その全文を掲載させて頂きます。

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2017年11月17日

作新学院高等学校 様

冠省

過日、作新学院高等学校のみなさんと長楽館にて楽しいひとときを過ごすことができ、嬉しく思っておりましたところ、ご丁寧なお手紙をお送りいただき、ありがとうございました。

私との短い懇談の中で、それぞれが自分自身について考えることができたとのこと、そして今後の進むべき道についての足がかりをみつけていただけたようで、何よりと喜んでおります。

生徒のみなさんには、当日お話したように6つのCを大切に、輝かしい未来を進んでいただきたいとお伝えください。

Curiosity(好奇心)を忘れず、Courage(勇気)を持って困難な問題にChallenge(挑戦)し、必ずできるというConfidence(確信)を持ち、全精力をConcentrate(集中)して、諦めずにContinuation(継続)させること、また、いつか成長された折にお会いできることを楽しみにしております。

海外出張に出ておりましたので、お返事が遅くなってしまいましたこと、ご容赦ください。

今朝の寒さはひとしお、どうぞ皆様お体をお大切に。

不一

京都大学高等研究院

特別教授 本庶 佑

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教育という仕事に携わって来たからこそ、子どもたちを本庶先生に引き合わせたからこそ知ることができた、「有志竟成」という言葉と6つの"C"。

本庶先生の言葉をいつも心に、自分自身もいつか本懐を遂げるその日まで精進し邁進せねばと心に誓う、ノーベル賞決定でありました。

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祝・本庶佑先生ノーベル賞受賞!

京都大学特別教授の本庶佑先生が、遂にノーベル生理学・医学賞を受賞されました!



本庶先生は、私が国会議員時代から科学技術政策についてずっとご指導をいただいている恩師であり、元京都大学総長の井村裕夫先生、iPS研究所長の山中伸弥先生とともに最も敬愛する研究者のお一人です。

癌の画期的な免疫療法開発に道を開かれ、ノーベル賞受賞はもはや時間の問題とされていましたので、ここ数年は発表が近づくたび、心臓が締め上げられるような気持ちで吉報を心待ちにしていました。

ですから10月1日夕刻、スマホで受賞を知った瞬間は街中にもかかわらず、「ヤッター!」と思わず声を上げガッツポーズしてしまいました。

ノーベル賞を授与されるほど偉大な研究活動を続ける一方で、本庶先生はいつも日本の科学技術や医療の未来、つまりはこの国の行く末そのものを慮られていて、日本の科学技術政策の司令塔である総合科学技術会議などでも多大なる尽力をして下さいました。

国会や自民党本部の会議でご一緒するたび、歯に衣着せぬ言い回しで、目の前にいる官僚や大物議員にビシッと直言下さり、当時、正論のみの徒手空拳で科学技術政策に取り組んでいた新人議員の私は、何度も助けていただきました。

そんなご縁もあって、現在、本庶先生には私が主催する政策研究会の発起人をお引き受けいただいており、4年前には会主催のセミナーでご講演もいただきました。

「日本の医療の未来」という演題でお話下さったのですが、前半は超・少子高齢化社会を迎え必至である、医療・介護費の増大による国家財政の破綻を食い止めるため、「先制医療」の実現をはじめとした様々な医療システム改革を提言され、後半は、まさに今回ノーベル賞を受賞された「がん免疫療法」についてお話下さいました。

この講演が開催されたのが2014年5月で、先生の研究成果により誕生したがん治療薬「オプジーボ」がメラノーマ(悪性黒色腫)に対する保険適用薬として日本で認可されたのが同年7月のこと。

ですから、当日の会場で「オプジーボ」という画期的新薬やがん免疫療法についてご存知の方は皆無に等しく、講演が進むに連れ驚きと感動が会場を次第に満たして行くのを肌で感じました。

講演が終わるや否や、最前列で耳を傾けてらっしゃった元ユネスコ事務局長の松浦晃一郎氏が本庶先生のもとに駆け寄り、「こんなに素晴らしい治療法が開発され、しかもそれを発見したのが日本人だなんて。なんて誇らしい!」と、上気した面持ちで感激を伝えてらっしゃいました。

オプジーボはその後も適応拡大が認められ、現在では6種類のがん治療薬として認可され、更に3種類のがんで申請が行われていますが、実はがんの治療薬はがんの種類毎にそれぞれ治験を行い承認申請を行わなければなりません。

臨床試験には最低でもそれぞれ数十億円という巨費がかかりますから、承認まで膨大な経費と時間がかかってしまい、助かる命が助からずに終わってしまったり、薬価が押し上げたりという結果になっています。


(後略)

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山中伸弥教授 トークセッション(前編)

(前略)

「人類を幸福に導くため科学技術はいかにあるべきか?」


そんな些(いささ)か壮大過ぎるテーマを議論するため、導入として使用するパワーポイントまで用意していたのですが、山中先生の講演を拝聴しているうち、気持ちが変化して行きました。


大テーマを振りかざすより、山中先生が今一番話したいこと、伝えたいことを話していただき、自分も今一番山中先生に聞きたいことを聞こう。


きっとそれが、会場の皆さんにとっても一番良いトークセッションになると。


というわけで、徒手空拳でスタートしたトークセッション。


まず冒頭は、自らの研究時間を犠牲にしてもその実用化のため日夜奔走する、山中伸弥という研究者の偉大さを今一度知って頂きたかったので、敢えて次のような不躾な質問をさせて頂きました。


"基礎研究者であるはずの山中先生
が、なぜ一日も早くより安価に研究
成果を患者さんに届けるため、
かくも 全力を傾注し責任を負われるのです
か?  


正直、基礎研究だけやっていれば
良かった、と思うことはないんです
か?"


これまでのノーベル賞受賞者はおそらく全世界で900名程度かと思いますが、その中で自分自身の発明・発見が万人に幸福をもたらすまで責任を持って尽力された科学者というのは、かなり限られているのではないかと思います。


山中先生の答えは、是非YouTube動画でお確かめいただければと思いますが [https://youtu.be/lNFlWzCQvXY]、肝炎で亡くなったお父様を医師として救えなかった思いや、日本ではほとんどの研究成果が国内で実用化できず海外に流出してしまっている実態など、ご自身の堅固なビジョンが築かれた背景について語って下さいました。


"「一日も早く」ということと、
「より安価に」という条件が、
反比例することはないんですか?"


という少々意地悪な質問もさせて頂きました。


どんな質問をされても一つとしてはぐらかすことなく、まずはご自身の心に真摯に向き合われた上で、精一杯の誠実さで答えて下さるところが、山中先生のすごいところだと思います。


この質問には、外科医として体験された、目の前の患者さんを救えた時にしか得ることができない、何にも代え難い感動について語って下さいました。


そしてその流れで、話はiPS細胞を作成し保存する「iPS細胞ストック事業」へ。


(後略)


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