畑恵 ブログ

畑恵のブログです

山中伸弥教授 トークセッション(前編)

(前略)

「人類を幸福に導くため科学技術はいかにあるべきか?」


そんな些(いささ)か壮大過ぎるテーマを議論するため、導入として使用するパワーポイントまで用意していたのですが、山中先生の講演を拝聴しているうち、気持ちが変化して行きました。


大テーマを振りかざすより、山中先生が今一番話したいこと、伝えたいことを話していただき、自分も今一番山中先生に聞きたいことを聞こう。


きっとそれが、会場の皆さんにとっても一番良いトークセッションになると。


というわけで、徒手空拳でスタートしたトークセッション。


まず冒頭は、自らの研究時間を犠牲にしてもその実用化のため日夜奔走する、山中伸弥という研究者の偉大さを今一度知って頂きたかったので、敢えて次のような不躾な質問をさせて頂きました。


"基礎研究者であるはずの山中先生
が、なぜ一日も早くより安価に研究
成果を患者さんに届けるため、
かくも 全力を傾注し責任を負われるのです
か?  


正直、基礎研究だけやっていれば
良かった、と思うことはないんです
か?"


これまでのノーベル賞受賞者はおそらく全世界で900名程度かと思いますが、その中で自分自身の発明・発見が万人に幸福をもたらすまで責任を持って尽力された科学者というのは、かなり限られているのではないかと思います。


山中先生の答えは、是非YouTube動画でお確かめいただければと思いますが [https://youtu.be/lNFlWzCQvXY]、肝炎で亡くなったお父様を医師として救えなかった思いや、日本ではほとんどの研究成果が国内で実用化できず海外に流出してしまっている実態など、ご自身の堅固なビジョンが築かれた背景について語って下さいました。


"「一日も早く」ということと、
「より安価に」という条件が、
反比例することはないんですか?"


という少々意地悪な質問もさせて頂きました。


どんな質問をされても一つとしてはぐらかすことなく、まずはご自身の心に真摯に向き合われた上で、精一杯の誠実さで答えて下さるところが、山中先生のすごいところだと思います。


この質問には、外科医として体験された、目の前の患者さんを救えた時にしか得ることができない、何にも代え難い感動について語って下さいました。


そしてその流れで、話はiPS細胞を作成し保存する「iPS細胞ストック事業」へ。


(後略)


全文はこちらをご覧下さい。
ameblo.jp



ブログランキングに参加しています。良かったら応援して下さい…

にほんブログ村 その他ブログへ
にほんブログ村


日記・雑談 ブログランキングへ


FC2 ブログランキング