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虹色の帯たなびく~石清水八幡宮 参詣奇譚

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眼前の景色がすべて“虹色の帯”に包まれる―弥生のはじめ、京都・石清水八幡宮へ参詣の道すがら、そんな光景に遭遇しました。

ところは、名神高速を降りた大山崎町。このあたりは木津川、宇治川桂川という3つの一級河川が出合い、一気に淀川へと流れ込んでいくきわめつけのパワースポットで、天下分け目の合戦として知られる、明智光秀豊臣秀吉による「天王山の戦い」が繰り広げられた地でもあります。

この日の空模様も朝から不思議なものでした。

京都を出立する際は雲一つない快晴。そして名神高速を走り出すと、ところどころ白い雲が飛んでいるものの上空は蒼天、にもかかわらずフロントガラスには細かな雨粒がかかってきます。

いわゆる「狐の嫁入り」と呼ばれるこの天気。神聖な場所、特に水や龍神にかかわる神を祀る場ではそれが理想的だと、私は信じています。誰に教えられた訳でもなく、ただ自分の経験則に基づくだけの話ですが、昇殿や祭祀開始の前にサーッと細かな清めの雨が降り、昇殿や祭祀開始あるいは祝詞奏上の直後にパッと晴れ上がる、そんな天気にこれまで幾度も出会って来ました。

ですからこの日も同乗者には、「きっと石清水八幡宮に着いたら晴れるからね。」と、宣言していました。

ところが高速を進むにつけ雲は厚さを増して行き、大山崎ジャンクションが近づく頃には北の山々に黒雲がかかり、麓では時雨れているようでした。

高速を降りても陽が差す様子はなく、元々この辺りは湿地のせいか周囲の大気はくぐもったままです。しばらく西に走り石清水八幡宮が鎮座する男山へと車が左へハンドルを切ろうとしたその時、急に向こうに見える山並みが七色に染まって見えました。

虹でしたら空にアーチを描くわけですが、そうではなく7色の太い帯が地平線と並行にたなびいて山並みを包んでいるといった様子です。

天文学的には「環水平アーク」という現象のようで、地面近くに滞留した水蒸気がスクリーンの役目を果たし、一時的にプリズム現象が起きたのだと推測されます。

とは言え、遠くの空に真っ直ぐな虹が浮かんで見えるというのではなく、目の前の景色全体がオーロラのような7色の帯に染め上げられているのですから、思わず息を飲み目を丸くしました。

自分一人だけなら、幻覚でも見ているのかと思うほど鮮やかな虹色でした。ただ、同乗者も皆この光景を目撃し興奮しているので、夢ではないことがわかりました。急いでスマホを取り出しシャッターを切ったものの、走行している車から窓も開けずに撮影した画像では、実際に味わった感動の100分の一ほども捉えることができず残念です。


(後略)

全文はこちらをご覧下さい。

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