畑恵 ブログ

畑恵のブログです

山中伸弥氏 『教育対論』 ~未来を拓くということ~〔3〕

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【対談を終えて】
 

「獅子搏兎(ししはくと)」(獅子は兎を捕えるにも全力を尽くす)。
 
対談を終えての率直な印象です。
 
山中先生には、科学技術政策を通じこれまで10年に亘りお話を伺ってきましたが、印象は常に優しく穏やか。ところが今回、対談開始から凄まじい集中力で一つひとつの質問に真剣に答えてくださる姿は、鬼気迫るほどで圧倒されました。
 
どんな些細なことにも全身全霊で取り組む生きる姿勢こそがノーベル賞を引き寄せ、世界の最前線を走り続けさせるのだと実感しました。
 
日本の教育にイノベーションを起こす“先駆者”たらんというアカデミア・ラボの志。その達成には、ひたすらの獅子奮迅が不可欠であることを、山中先生から教えていただいた貴重なひと時でありました。


※ 『作新学院アカデミア・ラボ コンセプトBOOK』掲載の対談記事は、次のアドレスからご覧いただけます。

http://www.sakushin.ac.jp/taidan02.pdf

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山中伸弥氏 『教育対論』 ~未来を拓くということ~〔2〕

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10年後が予測できない世の中ですから、
「直線型」だけでなく「回旋型」の
人材も大切。
ラボでは、回旋型人材をどんどん輩出

してほしい。

山中伸弥
        

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アプローチは、変遷していいと

思うんです。
こうありたいというビジョン、
世の中を少しでも良くしたいという
「志」さえあれば。

―畑 恵          

ー「不変」の志のため「変化」を選ぶ。

非直線型のキャリアデザイン ー


畑:医学の道を志されたのは、お父様の勧めと伺っていますが。
 
山中:父は工場の経営をしていたんですが、跡取り息子の僕に仕事を継げとは言わず、高校生くらいの時から医者になれ、医者になれと言っていました。糖尿病と肝炎を患っていたため、息子が医者になってくれたら嬉しいと思ったのかもしれませんが。
 
畑:お父様から託された夢を叶えたい、そしてお父様の病気を治したいというのがモチベーションになったと。
 
山中:医学に対する興味が生まれたのは、父親がきっかけだと思うんですが、当時は「お医者様」って感じで医師の力が圧倒的に強く、夜間診療もしていないとか。そんな中で、患者さん本位の医療をやろうというドクターが出てきて、そういう人の本を読んで、高校生くらいですから感化されやすいんですね。これは、すばらしいな、自分も医者になりたいと思ったんです。10代って、そういう正義感とか反権力主義とか持ちやすい年齢じゃないですか。
 
畑:私がジャーナリズムを志した動機も同じでした。真実を一人でも多くの人々に伝えることによって、理不尽で矛盾だらけの世の中を少しでも理にかなった社会にしたい。ひたすら正義感に燃えていた気がします。先生も権威主義的なお医者様でない、市井の人々を救う医師を目指されたと。
 
山中:僕は、大学の医学部では整形外科医、中でもスポーツ医を目指していました。自分も柔道やラグビーをやってしょっちゅう故障やけがをして、涙が出るくらい痛い。ただそれでも練習をしないとレギュラーになれないというツラさがわかる。そういう選手を専門に診る医者になりたいというのが、学生時代のビジョンでした。
 
畑:実際、整形外科医になられましたよね。
 
山中:はい。ただ最初に大きな大学病院に勤務したこともあり、患者さんの大半は重症のリウマチや骨肉腫といった重篤な病気やけがの人ばかり。とにかく、まったく治せない。自分にとって整形外科のイメージは、スポーツ選手を治して元気に帰っていくという明るいものでしたから、実際医師になってみると全然違った。
 
畑:私も大学卒業後に念願のNHKに入局したんですが、自分の意思や考えを表現する機会が制限されていて随分とまどいました。ディレクター志望だったのに、配属先がアナウンサーということもあったとは思いますが。先生はその後、医師から研究者へと転身されますね。

(後略)

全文はこちらからご覧ください。

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山中伸弥氏 『教育対論』 ~未来を拓くということ~〔1〕

(前略)

21世紀最大の偉業と言われるiPS細胞の生みの親として、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授。

医師を志した高校時代から変わることのない、「人を救いたい」という一念に突き動かされるように、

受賞後もなお研究成果の実用化に向け、世界の第一線をひた走る。

「志・努力・チーム力」の三位一体を体現するその姿は、作新学院の掲げる「自学自習、誠実勤労、一校一家」の教育方針と見事に合致する。

その類稀な“人間力”を培った「教育」とは。未来を拓く人間力を育む家庭や学校など、

その原点に光を当てる。

《PROFILE》
  
京都大学 iPS細胞研究所 所長
山中 伸弥 教授

1962年生まれ。神戸大学医学部卒業、大阪市立大学大学院医学研究科修了(博士)。米国グラッドストーン研究所博士研究員、奈良先端科学技術大学院大学京都大学再生医科学研究所教授などを経て、2010年より京都大学iPS細胞研究所所長。06年、受精卵のように体の様々な細胞に分化する可能性をもつ人工多能性幹(iPS)細胞をマウスの皮膚細胞から作製したと発表。07年にはヒトの皮膚細胞からiPS細胞を樹立したと発表した。

12年、ノーベル生理学・医学賞を受賞。同年、文化勲章受章。

作新学院 理事長

畑 恵

1962年生まれ。早稲田大学第一文学部、お茶の水女子大学大学院卒業。学術博士(Ph.D. in Science Policy)。

84年、NHK入局後、フリーランスのニュースキャスターとして活動。92年、EC(現EU)の招聘を機にパリ留学。95年、参議院議員選挙で初当選。IT・科学技術分野を専門とし、議員立法「研究開発成果実用化促進法案」を策定。

2013年より作新学院理事長。

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日本の教育は「ハードスキル」中心。

でも実際に世の中を生き抜いていくには

「ソフトスキル」こそが重要です。

山中伸弥


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子どもたちに内在する発想力や創造力を

アクティブ・ラーニングで引き出し

未来をデザインする。

それがラボの使命です。

―畑 恵


(後略)

全文はこちらをご覧下さい。

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「作新アカデミア・ラボ」『コンセプトBOOK』〔19〕

 
ー「一校一家」のもとに
  総合学園、作新学院


「一校一家」の校風のもと、約5,800名が集う総合学園として発展してきた作新学院


萩野公介選手が“オリンピックで金”、硬式野球部が“甲子園で金”を成し遂げた2016年、その快挙を記念して、各設置校の在校生、教職員をはじめ多くの関係者の皆さんからの投稿写真でモザイクアートが制作されました。


モチーフは、オリンピックのメダルに描かれた「勝利の女神・ニケ(Nīkē)」と、夏の甲子園優勝校に贈られる深紅の大優勝旗に記された言葉「VICTORIBUS PALMAE(勝者に栄光あれ)」。


作新民としての絆と誇り、さらなる躍進への決意が込められ、ここアカデミア・ステージから子どもたちを見守っています。


栄光ある未来へ、私たちの旅はこれからも続いていきます。

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「作新アカデミア・ラボ」『コンセプトBOOK』〔18〕

作新アカデミア・ラボ設計者
建築家
鈴木エドワード先生
 
 
作新アカデミア・ラボは、学院創立130周年を記念し、教育理念を具現化したシンボルとなる施設として設計しました。
 
 
キャンパス全体の新たな「顔」、そして「ゲート」となることを基本に考え、建物の形状は作新の“S”を象っています。
 
 
また、地元・宇都宮の旧家に見られる「長屋門」の形状を取り入れることで、来校者に対し「作新学院」そして「宇都宮」を象徴するアプローチ空間となるように計画しました。
 
 
設計において特に意識したのは、子どもたちはもちろん、市民の方々にも親しみやすく、気軽に訪れることができる場であること。
 
 
そのために建物は外からより近く感じられるよう極力前面に配置し、また、光と風が通り抜け、そこに集う人々の息遣いや温もりが感じられるよう、その内側に佇むキャンパス全体がうかがえるような、透明感あふれる建築としました。
 
 
作新学院には、130年の歴史に育まれた品格、素晴らしい環境があります。
 
 
学問のみならず、3度の甲子園での優勝、そして萩野選手のリオ・オリンピックでの金メダル獲得に代表される「文武両道」の精神に心から感銘しています。
 
 
制服などにも洗練がうかがえ、その一つひとつに船田学院長並びに畑理事長の「愛」を感じざるを得ません。
 
 
ラボでの教育を通じて、近い将来、作新学院からノーベル賞受賞者が誕生する日が訪れるのも決して夢ではないことでしょう。
 
 
世界へ羽ばたく作新学院の未来に、私も期待しています。
 
 
《PROFILE》
 
建築家、鈴木エドワード建築設計事務所代表。

1947年埼玉県生まれ。ノートルダム大学、ハーバード大学大学院アーバンデザイン建築学部卒業後、1974年バックミンスター・フラー・アンド・サダオ、イサム・ノグチスタジオ、1975~1976年丹下健三・都市建築設計事務所を経て、1977年鈴木エドワード建築設計事務所設立。

さいたま新都心駅や渋谷警察署宇田川派出所、下鴨の家など、公共施設から個人邸、集合住宅まで幅広く手がけ、グッドデザイン賞、エコビルド賞など数々の賞を受賞している。

科学、原子構造、哲学、形而上学などにも造詣が深い。

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